豊中市蛍池のいけだ歯科の池田拓司です。4月22日に歯科技工所から講師をお招きし歯冠修復(歯の被せ物と詰め物)についての講義をしていただきました。

今現在、世界の歯科分野ではメタルフリー(歯科用金属排除)の傾向がかなり強いです。日本の保険診療では「銀パラジウム金合金」という金属の使用が認められています。私は歯科用金属を全否定するわけではありませんが、デメリットは「金属アレルギー」と「パラジウムにはプラーク(不溶性グルカン)が付着しやすい」ということは紛れもない事実です。メリットは「金属の鋳造技術の精度は高いので適合は良い」「欠けたり割れることが少ない」と考えています。ですので保険診療において歯科用金属を悪者なのに患者様のお口に入れるという認識はありませんので安心してください。今となってはあまり使用されませんが「金」は私にとって好きな材料ではあります。

今回は、昨今セラミックの加工技術が飛躍的に向上しましたので金属を使用しないオールセラミックについて学びました。当院のスタッフにも一緒に参加していただき患者様からの疑問に答えられるように学びました。何が飛躍的に向上したかというとそれは「ジルコニウム」の加工です。「ジルコニウム」とは人工関節に使用されるぐらい生体親和性があり、スペースシャトルの耐熱素材に使用されているぐらい強度が高いセラミックのことを示します。強度が高いためそれだけ加工が困難になります。

コンピュータが歯の情報をスキャニングし「ジルコニア」のブロック(塊)から正確に削り出すことが出来るようになりました。3Dプリンターをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

見た目や色調を追求したいのであれば「ジルコニア」の上に様々な色の陶材を盛り上げて色を作ることもできます。

セラミックは生体親和性が高くて綺麗で硬いという特徴がありますので今後増えていくことは確実と言えるでしょうね。IMG_0742