歯ブラシの交換時期②
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2015.01.06 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

歯ブラシの交換時期については色々な見解があります。清掃効率の低下や細菌の繁殖率などありますが今回は歯ブラシの磨り減りによる交換時期の考えについて紹介いたします。

Brushing with a New vs. Old Manual Brush

新しい歯ブラシ VS 古い歯ブラシ

科学的根拠は全くないが一般的に2~3ヶ月ごとに歯ブラシを交換するというルールがあります。専門家たちが言うには、交換時期はブラッシング圧によりますが歯ブラシの毛が開いてきた時、つまり数週間ごとになることもありますし1年ごとになることもあります。

アムステルダムの歯科学術センターの研究者はプラーク除去率を調べるために、歯磨剤を使用する場合と使用しない場合で、新しい歯ブラシと古い歯ブラシを比較しました。計45人の被験者がこの歯ブラシの研究に参加しました。全ての被験者は日常的に普通の歯ブラシを使用している歯科学生以外であった。

被験者それぞれに、標準歯ブラシ、4列歯ブラシ、マルチタフト歯ブラシが与えられ、3ヶ月間毎日2回その歯ブラシで磨くことを指導しました。時点ごとに、専門的ブラッシングを歯科衛生士に見てもらい、歯ブラシの摩耗を測定した。

4つの異なる歯ブラシでお口の1/4ずつブラッシングされた。
1)  歯磨剤をつけた新しい歯ブラシ
2)  歯磨剤をつけない新しい歯ブラシ
3)  歯磨剤をつけた古い歯ブラシ
4)  歯磨剤をつけない古い歯ブラシ
ブラッシング前後のプラークの点数をつけました。専門的なブラッシングした2分後に歯ブラシは冷たい水に湿らせて1/4ごとに30秒間タイマーをセットした。

異なった歯ブラシを比較した時プラーク除去における絶対的相違値は、15%に達する必要があるが5%だけであった。古い歯ブラシと新しい歯ブラシに実際違いはなかった。摩耗した歯ブラシが新しい歯ブラシと比べて効果的ではなかったが、ほとんど磨り減っていない歯ブラシは新しい歯ブラシを上回った。歯磨剤はプラーク除去において有益ではなかった。

臨床的意義

歯ブラシの交換は、歯ブラシの使用期間ではなく交換の時期を知らせてくれるのは毛のすり減りである。

参考文献 Rosema, N., et al: Plaque-Removing Efficacy of New and Used Manual Toothbrushes – A Professional Brushing Study. Int J Dent Hygiene 11:237-243, 2013.

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