人生は吐いて始まり、吸って終わる
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2024.12.03 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

人生は吐いて始まり、吸って終わる

赤ちゃんの第一声は「オギャー」で始まる産声です。では、この産声は何が引き金になるでしょうか?それは、赤ちゃんが産道を通過することです。
子宮内は羊水で満たされています。当然、胎児の肺も同じことです。狭い産道を通過するとき、赤ちゃんには大きな圧力がかかります。頭蓋の骨同士が、ゆるく結合し、まだ癒合していませんから、この時肺にも強い圧力がかかります。すると、この圧力により肺に充満していた水が体外に絞り出されます。肺が空になり空気が入るわけです。そして、最初の吐く息(呼息)が排出されます。これが、産声となり以後の呼吸の引き金になります。進化から考えれば、胎児は羊水に浮かんでいるが、出生とともに肺呼吸になる。このことは魚類から、初めて陸に上陸した両生類と同じ状態になります。
では、胎児は指しゃぶりをしますが、呼吸の練習でもしているのでしょうか?胎児の呼吸の動きは、16週以降に見られる。しかし、この時期の呼吸はまだ未熟で喘ぐような呼吸(gasping)しかできない。ちなみに嚥下運動は10~12週とその前から行われている。だから、この嚥下運動が始まった頃(13~15週)に、未熟児の状態で出生してしまうと、呼吸状態が、まだできていないので死亡してしまう。呼吸より嚥下運動の方が先に獲得されるため、このようなことが起こってしまうわけです。肺で呼吸するのは、両生類からだが、嚥下運動は魚類でも行うことができます。いずれにせよ、人生の幕開けは、産声の吐く息で始まります。そして、臨終では、息を引き取ります。すなわち吸う息で終わります。
ヒトの生涯は、吐いて始まり、吸って終わるということになります。

いけだ歯科
歯科 小児歯科(子供)歯科健診
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