歯と歯の間はプラークの最も溜まりやすい場所になっています。歯間に直接アプローチできるのが歯間ブラシとフロスになります。今回はフロスの中でもワックスの有無や量の違いにどんな差があるのか調べた研究です。
ワックス付きフロス
Waxed Dental Floss
爪楊枝と歯間ブラシは使いやすいと思われ患者自身によって行われるという事実にかかわらず、フロスはそういった器具ができない歯間部のある患者にはまだ推奨されている。アメリカで最も売れているデンタルフロスは基本的に縫製業者の糸で歯科の製造業者によってワックスを付け、色を付け、匂いを付けられ、デンタルフロスとして販売目的でパッケージされたものです。
ジョージア州オーガスタの研究員は、ワックスの量あるいはフロスの強さがプラーク除去あるいは患者の受け入れにどう影響するのか知りたかった。ジョンソン&ジョンソンのワックス付きフロスともう一つ30%強くなって5%ワックス減のフロスを比較しました。被験者は20人の歯科学生1回生であった。
2つフロスのタイプを比較するために学生は1週間歯間部のプラーク除去をやめた。その時点をプラーク測定の基準にし、1週間上顎右側1/4と下顎左側1/4に割り当てられたフロスをすることを指導され、残りの上顎左側1/4と下顎右側1/4はプラークがたまったままである。1週間の終わりにフロスを通した計1/2顎のプラークを測定しました。フロスを通さなかった1/2顎はプラークが測定され、学生は上顎左側と下顎右側のフロスの指導を受けると、最初の1/2顎に再びプラークが形成されました。この2週間のフロスの管理が他のフロスで繰り返されました。
2種類のワックス付きフロスに違いはなかった。プラーク値は2種類のタイプのフロスとも同等であったが実際のスコアーは得られなかった。これは、フロスがプラーク除去にいかに効果的か一つの不信が残った。
12項目の調査票が各々のタイプのフロスを使った後に得られました。反応は両方のタイプのフロスでとても似通っていました。ワックスコーティングの違いと強度による違いを区別することはできなかった。両方共に学生の受け入れも等しかった。
臨床的意義
フロスのワックスの量や強度や受け入れやすさに差は認められなかった。
Hanes,P.,O’Dell,N.,Baker,M.,Keagle,J.,Davis,H.The Effect of Tensile Strength on the Clinical Effectiveness and Patient Acceptance of Dental Floss.J of C Periodontology 19: 30,1992