プロバイオティクスの研究(歯肉炎への効果)
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2014.04.19 一覧

プロバイオティクスのチューイングガムは乳酸桿菌を減少させるが1日1回の摂取では効果は期待できません。

Oral Probiotics and Experimental Gingivitis

経口プロバオティクスと実験的歯肉炎

ミントやチューイングガムという形での経口プロバオティクスは口腔内に健全な細菌をもたらせてくれる。目標は口腔内の細菌層のバランスと健康状態のバランスを変えることです。乳酸桿菌は健康な人の腸に定着します。それは1960年に微生物学者のGerhard Reuterによって分離され、後に彼にちなんで名付けられました。乳酸桿菌は虫歯や歯周病を引き起こす有害な口腔内細菌を死滅させることができる抗生物質を作り出す。
ヒューストンにあるテキサス大学の研究者は、被験者が口腔衛生管理を行っていない時に経口プロバオティクスの導入により実験的歯肉炎を抑えられるか知りたかった。53名の成人が参加しました。歯肉指数、歯垢指数、細菌に対する安静時唾液のテストの基準値を測定しました。すべての被験者は予防を受け、その後は2週間すべての口腔衛生をやめ毎日割り当てられたガムを噛むよう指導しました。26名の被験者には乳酸桿菌の入ったチューイングガムが与えられ、27名の対象被験者には偽物のチューイングガムが与えられました。被験者と審査員はグループ分けを伏せていました。
2週間と、4週間で両方のグループで歯垢量と歯肉炎の指数が明らかに増加した。グループ間でのこれらの臨床的指数は変わらなかった。すべての被験者からの唾液サンプルのうち
対照群では乳酸桿菌の存在は認められなかった。テストグループでは、唾液サンプルの40%に乳酸桿菌の存在が認められました。

臨床的意義

プロバオティクスのチューイングガムは善玉菌のコロニーを導き促進するが1日1回の摂取では実験的歯肉炎を予防できる程ではない。

Tran, L., Flaitz, C., Rigney, T., Tribble, G., Katancik, J.: The Effects of the Probiotic, Lactobacillus reuteri, on Experimental Gingivitis. J Dent Res, Abstract 1533, 2012.