2024.11.05
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こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。
どうしてヒトの歯は1回しか萌えかわらないの?②
何回も萌え変わる歯は、簡単に抜けてしまう歯でしかないわけです。歯根がなくて何回も萌え変わる歯を「便利」と考えるか、「ムダ」と考えるかです。
動物行動学の世界では、「r戦略」と「k戦略」という子どもの産み分け方があります。「r戦略」とは、たくさんの子どもを産むが、生みっぱなしで、あまり子育てをしない方法。
つまりは「質より量」作戦です。例えば、サカナは卵を産んだら、生みっぱなしで、子どもの面倒をみない。また成長が早く大人になってからも体が小さい。サカナは1階に何万個もの卵を産む。ウニに至っては億単位の産卵を行う。
一方「K戦略」とは、「量より質」作戦です。一般に哺乳類に見られる。哺乳類は一回に産む子どもは多くて8匹です。ヒトは基本的に一人しか子どもを産まない。さらに母乳を与え大切に育てる。一人前になるのも時間がかかり体も大きい。
裸子植物がたくさんの花粉を飛ばし、風媒を利用することも「r戦略」ということになります。一方、被子植物は虫媒により受精する。花粉の数が減っただけ「K戦略」に近づくと考えられています。
また「r戦略」は寿命が短い。一方「K戦略」は寿命が長い。やはり「K戦略」の方が有利ではないでしょうか?
何回も萌え代わる歯は、「r戦略」であり、1回しか萌え代わらない歯は、「K戦略」を採っていると言えます。皆さんはどちらの歯の方がいいですか?
いけだ歯科
歯科 小児歯科(子供)歯科健診
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