キシリトールの研究(摂取量について)
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2014.04.16 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

キシリトールの効果に注目が集まっています。虫歯だけでなく歯周病予防にも効果があることがわかってきました。キシリトールは食品ですので摂取に制限はありません。
今回はキシリトールの摂取量についての論文を1題紹介致します。

What Xylitol Dose is Needed to Effectively Reduce Bacteria

どのくらいキシリトールを摂取すれば細菌を効率的に減らすことができるか。

費用効率の良い公衆衛生方法であるキシリトールを使用するにあたって、効果を達成するために最低必要な量と摂取頻度を知っておく必要があります。ワシントン大学の研究者は6ヶ月以上、成人120人に与えられたチューイングガムの1日のキシリトールの合計服用量を3つのグループで比較しました。4番目のグループは、ソルビトールとマルチトールで甘くしたガムを与えられました。被験者には1日4回、5分以上で3粒噛むよう指導されました。割り当てられたガムは最初の5週間は毎週、その後は隔週で6ヶ月余りの間配布されました。テストされた1日の摂取量は3.44g、6.88g、10.32gです。歯垢と唾液を5週間と6ヶ月採取しました。歯垢はすべての歯の頬側面から採取されました。

歯垢内のミュータンス連鎖球菌の値はキシリトール6.44gと10.32g で5週間でも6ヶ月でも最初より10倍減少しました。歯垢の培養によってキシリトールは歯垢内の他の細菌の数を変えるのではなくミュータンス連鎖球菌に影響を及ぼす。唾液中の細菌の数はこれら2つのグループで低下したが1日3.44g噛んだグループは変わらなかった。研究者は現在10.32gで1日の摂取量を2倍,3倍,4倍以上に広げて効果を比較しています。

臨床的意義
キシリトールガムは1日4回、計6~10g噛むことが必要です。1日のキシリトール摂取量が6g以下なら期待している抗齲蝕効果は得られないでしょう。

参考文献Milgrom, P., Ly, K., Roberts, M., Rothen, M., Mueller, G., Yamaguchi, D.: Mutans Streptococci. Dose Response to Xylitol Chewing Gum. J Dent Research 85 177-181, 2006.

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