キシリトールの研究(歯の萌出前からの摂取の重要性)
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2014.04.16 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

キシリトールの効果に注目が集まっています。虫歯だけでなく歯周病予防にも効果があることがわかってきました。キシリトールは食品ですので摂取に制限はありません。
今回は歯が生える前からキシリトールを活用することが虫歯予防になるという論文を1題紹介致します。

Xylitol Most Effective Before Tooth Eruption

キシリトールは歯の萌出前が最も効果的

ほとんどのキシリトールの研究は永久歯に関する虫歯の活動性に焦点を当てている。1990~1992年に510人の研究開始時平均6歳の子供たちがチューイングガムを配布されキシリトールとソルビトールと2つの組み合わせで評価された。効果は乳歯と永久歯の方法に測定された。この研究はベリーズのダングリアで行われました。この研究が終わって5年後研究者はキシリトールとソルビトールのチューイングガムによる任意の長期的な効果が明らかになったかどうかを判断するためにベリーズに戻ってきました。
2年間の研究終了後、キシリトールやソルビトールの入っていないガムが市販されました。510人の被験者の子供のうち301人が再検討のために行われた。リスクの高い歯の表面を萌出に基づいて以下の4つのグループに分けられた。
1.ガムを噛む前
2.ガムを噛み始めた年
3.ガムを噛み始めて2年目
4.ガムを噛んだ後
最も虫歯を経験したのはガムを噛まないグループと100%ソルビトールグループで両者にほとんど差はなかった。最も虫歯を経験しなかったのは100%キシリトールグループであった。キシリトールとソルビトールの組み合わせはガムを噛まないグループよりよかったが100%キシリトールグループ程の効果はなかった。虫歯になった歯面の割合はガムを噛まなかったグループの3.3%に比べてキシリトールグループでは1.2%であった。キシリトールは88%までリスクを減らし、キシリトールとソルビトールでは64%までリスクを減らした。

臨床的意義

長期間の効果からキシリトールの使用は永久歯が萌出する1年前に始めるべきである。

参考文献 Hujoel, P., Mäkinen, K., Bennett, C., Isotupa, K., Isokangas, P., Allen, P.: The Optimum Time to Initiate Habitual Xylitol Gum-Chewing for Obtaining Long-Term Caries Prevention. J Dent Res 78 (3) 797-803, 1999.

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