フッ素配合歯磨剤は虫歯を23%減らします
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2014.06.30 一覧

今やフッ素の虫歯予防効果は広く浸透してきました。世界中でもその効果が認められゴールドスタンダードの名にふさわしいものとなりました。今回は改めてフッ素の効果と安全性を知っていただきたく、論文を1題紹介いたします。

Fluoride Toothpaste Reduces Caries 23 Percent

フッ素配合歯磨剤は虫歯を23%減らします

フッ素配合歯磨剤はアメリカでは1950年代から広く使用され今日まで推奨されてきました。フッ素濃度の違った歯磨剤を比較するために無作為対象化試験の検討がコクラン検討として行われました。検討された研究はアメリカとイギリスで1995年から2009年の間に公開されました。最短期間の研究で12ヶ月間、最長期間の研究で7年間でした。分析は、3年のマークに最も近いデータに集中しました。試験参加者は、16歳以下の子供たちでした。
83の試験を含む計75の論文が検討に含まれていた。440/500/550ppmのフッ素濃度では、虫歯減少のためのプラセボ歯磨剤と比較した時に有益な効果を示さなかった。フッ素濃度1000/1055/1100/1250ppmの歯磨剤はプラセボと比較した時は23%の効果が示されました。高濃度がより有益であることを証明した。この数字は「予防分数」と呼ばれていて、カリエス減少に対する対照群とプラセボ群の平均の効果を考慮することによって計算されます。この数字はフッ素配合歯磨剤の予防効果のより正確な表現とみなされています。
分析では、6歳未満の子供がどれだけ局所のフッ化物が使用された時にフッ素症になる可能性があるかも行われた。フッ素症において、フッ素配合歯磨剤でのブラッシングの頻度とフッ素濃度の間には有意な関連が見つかりませんでした。

臨床的意義

フッ素配合歯磨剤は虫歯の23%の低減効果をもたらす可能性があります。虫歯予防100%を達成するためにさらなるアプローチと介入が必要とされています。

参考文献 Wong, M., Clarkson, J., Glenny, A., Lo, E., Marinho, V., Tsang, B., Walsh, T., Worthington, H.: Cochrane Reviews on the Benefits/Risks of Fluoride Toothpastes. J Dent Res 90(5):573-579, 2011.

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