口呼吸は万病の元
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2014.02.23 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

最近、街を歩いているとお口がポカーンと開いている人多くないでしょうか?本人はもとよりご家族の方にもお見えになりませんか?実はここにはさまざまな疾患を引き起こす原因が潜んでいるのです。

そもそも、呼吸には口から空気を取り込む口呼吸と、鼻から空気を取り込む鼻呼吸があります。表面上の違いは、酸素を吸い込んだり、二酸化炭素を吐き出したりする出入り口が、口か鼻かの違いだけしかありません。いずれにせよ、私たちはどちらかの方法で、肺に新鮮な空気を取り込んでいます。

口呼吸をすることで口腔内が慢性的に乾燥

口呼吸をすることで口腔内が慢性的に乾燥していると、唾液による殺菌や洗浄、消毒作用が発揮されないので、口腔内には細菌が繁殖し、むし歯や歯周病が起こりやすくなります。唾液は、歯や粘膜の汚物を洗い流し、口腔内を清潔に保つうえで、とても大切な役割を果たしているのです。加えて、喉には、口蓋扁桃や舌扁桃、アデノイドなどの器官からなる扁桃リンパ組織があります。「すべての病的現象は、このリンパ組織の感染に始まる」と、発見者であるドイツのワルダイエル博士がいったように、扁桃リンパ組織は病原体などに対する免疫の獲得や、免疫防御器機構を持つ重要な部分です。

鼻呼吸さえしていれば、鼻で吸い込んだ空気は、粘膜の表面に生えている繊毛と、そこを流れている粘液で綺麗に濾過され、空気中の異物を吸い込んでも、ほとんどが鼻水となって排出されます。もし、仮にこの関門をうまく通り抜けた病原体があったとしても、口腔から咽頭にかけて発達している扁桃リンパ組織でつかまる仕組みになっています。鼻の穴から咽頭までの気道は、わずか15センチ程度しかありませんが、このまわりには多くの副鼻腔が開いています。鼻から吸い込んだ空気は、副鼻腔を通ることにより、適度に温められながら充分に加湿され、温かく湿った空気が肺の中に送り込まれます。このため、鼻呼吸をすると、のどを痛める危険はぐっと少なくなるのです。これが、鼻腔は極めて精巧にできた「加湿機能付きの空気清浄機」といわれるゆえんでしょう。

ところが、口呼吸となると、この状況は一変します。口から入った空気は、口腔内の空気を奪い取りながら、荒々しく肺の中へ到着します。冷たく乾燥した空気をいきなり吸い込むことになるので、場合によっては、喉や気管を痛める恐れがあります。また、空気の過失が不十分だと、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞の粘膜にもなじみにくく、鼻呼吸に比べると、酸素の摂取量はぐっと少なくなります。
こうして、のどの炎症が慢性化すると、異物から身を守るはずの扁桃リンパ組織は、しだいに雑菌たちの温床になり、その機能を充分に果たせなくなります。その結果、全身の免疫系に異常を引き起こします。

いけだ歯科
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