口臭のためのクロルヘキシジン
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2014.09.04 一覧

口臭の原因はやはり口腔由来のものが87%と大半を占めています。その中でも舌苔、歯周病、口腔乾燥が代表的な原因となります。今回は、抗菌剤のゴールドスタンダードであるクロルヘキシジンの効果についての報告です。

CHLORHEXIDINE FOR BAD BREATH

口臭のためのクロルヘキシジン

クロルヘキシジンはまだ口臭を減らすためのゴールドスタンダードである。

口臭は、87%が口腔内にあり5~8%が耳、鼻、喉にあります。他の原因には、糖尿病、肝臓病、肺がんがあります。歯周ポケットと歯面のプラークの蓄積と舌苔が口臭の特徴である揮発性硫黄化合物の生成に貢献している。起床時の口臭は、さまざまな洗口剤を試すのにいいモデルになります。
ブラジルの研究者は、12人の歯科学生のグループに4つの洗口剤をテストしました。洗口剤には、Cepacol(塩化セチルピリジウム)、Plax(トリクロサン)、Listerine(エッセンシャルオイル)、Periogard(0.12%クロルヘキシジン)です。実験群は0.2%クロルヘキシジン洗口剤で比較対照群はアルコール洗口剤です。亜鉛化合物は口臭に効果的であるがブラジルでは亜鉛未配合でも有益であったため今回の研究には含まれていません。
学生たちは4日間口腔衛生をやめ、その代わり1日2回1分間洗口剤で洗口するよう割り当てられました。揮発性硫黄化合物レベルは研究初日の午前8時にハリメーターで測定され5日目の朝にもう一度測定しました。
2つのクロルヘキシジン洗口剤はプラークの増殖に最も効果的でした。比較対照群以外の全ての洗口剤は4日間の使用後揮発性硫黄化合物の減少が見られました。クロルヘキシジン洗口剤が最も効果的で揮発性硫黄化合物は63%と70%減少しました。他の製品の減少は、Plaxで30%、Listerineで24%、Cepacolで14%であった。

臨床的意義

クロルヘキシジンの副作用は利益よりも重要なので副作用がなく揮発性硫黄化合物を減少する商品を見つけることが必要とされている。

参考文献 Carvalho,M.,Tabchoury,C.,Cury,J.,Toledo,S.,Nogueira-Filho,C.:Impact of Mouthrinses on Morning Bad Breath in Healthy Subjects.J Clin Perio 31:85-90,2004

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