蛍池 いけだ歯科でございます。

今回は歯科で実施しております定期健診についてのお話です。
既に当院で定期的な健診を受けておられる方も沢山いらっしゃいますが、必要性がピンとこない方も多いのが現状です。
何故、歯の健診を受けることが大切なのかを、分かりやすく解説できればと思います。

まず一番は「むし歯」の有無です。
定期健診に来院される患者様も、むし歯の有無が最も気になる方が多いかと思います。
当院ではレントゲンでのお写真の他に「ダイアグノデント」と呼ばれるむし歯の発見機を使い、毎回むし歯の有無をチェックしております。
むし歯を発見した場合は進行具合をレントゲンやダイアグノデント、そして院長の目視とで注意深く確認し、治療の必要性を総合的に判断していくことになります。
一連の治療の判断は、いくつもの症例を診てきた歯科医でないと難しく、一般家庭では症状がなければまず気付くことができないのです。
たまに「痛みが出たら治療したいです。」と仰られる患者様がいらっしゃいますが、むし歯はお痛みが出てしまってからでは遅く、症状が出た頃には既に神経がむし歯菌によって侵されてしまっていることがほとんどです。
なのでむし歯は、お痛みが出るまでが勝負とも言えるのです。

次に「歯周病」のチェック＆治療です。
こちらに関しましても、ご家庭にある鏡だけでは判断が非常に難しいです。
歯周病は歯茎の中にある歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨が、歯周病菌によって溶かされてしまう疾患です。
ギネスブックに登録されるくらい世界で一番多い疾患とも言われており、症状に悩まされてる方もいれば、逆に自覚なく進行してしまってる方も沢山見受けられます。
歯周病もむし歯と同じく症状が出てからでは遅く、受診した時には重度の歯周病と、診断されてしまうこともあります。
定期健診ではこういった歯周病も、毎回チェックして治療もしくは予防として歯石除去を施術しております。

その他にも顎関節症や知覚過敏、着色汚れ等、日頃からお口のことで気になったことを定期健診の度に毎回確認し、必要があれば処置を行っております。

お子さまの健診に関しましても、日頃からの定期健診は非常に重要です。
学校で実施されている歯科健診では気付けなかったむし歯の発見や歯並び、口腔機能に関する健診も行っております。
特にむし歯に関しては子どもの場合、進行が非常に早い場合があり、特に注意が必要です。

上記の理由から、なにも症状がなくとも定期健診を受けることを患者様にお勧めしております。
少なくとも3ヵ月に1度、忙しくて中々通院することが難しくても半年に1度は健診を受けるといいでしょう。
ぜひ「何も問題ないですよ。」という言葉を、受け取りに来てください！