こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。
自動販売機やコンビニエンスストアでジュースを買ったときにお砂糖の量をチェックしたことはありませんか?表示を見ると「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」と書いておりますが砂糖が入っていないのでしょうか?
これは異性化糖といって砂糖の一種です。言わば液状の砂糖です。
まずは糖について話を致します。
糖質ですがこれは炭水化物から食物繊維を引いたものです。糖質を大きなものから順番に並べてみると
多糖類(でんぷん)
少糖類(オリゴ糖)
二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖)
単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)
となります。
一番大きいのがお米や小麦などの多糖類です。2つの糖からできているのが二糖類で母乳に含まれる乳糖や水飴に含まれる麦芽糖などがあります。そして最も小さいブドウ糖や果糖などの単糖類で、このまま腸から吸収されます。ヒトの細胞や細菌はこの最も小さい糖をエネルギー源としています。
小学校の時にお米のデンプンの消化について習いました。お米を噛むと、唾液に含まれる酵素のアミラーゼで麦芽糖になります。よく噛むと甘く感じるのは麦芽糖のおかげです。麦芽糖はブドウ糖が2つくっついたものです。そして砂糖はブドウ糖と果糖がくっついたものです。砂糖はブドウ糖と果糖がくっついたものなので甘いわけです。
トウモロコシやジャガイモなどのデンプンにアミラーゼを作用させてブドウ糖を作ります。このブドウ糖に酵素を加え、一部を果糖にしたものが「異性化糖」これは液体の糖です。
清涼飲料水の成分表を見ると、「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」と書かれていますがこれはブドウ糖と果糖で量が多い方を先に書くルールがあるためです。
異性化糖
① 「ブドウ糖果糖液糖」果糖が50%未満
② 「果糖ブドウ糖液糖」果糖が50%以上90%未満
③ 「高果糖液糖」果糖が90%以上
砂糖と異性化糖は、1gあたりのカロリーは同じですが、甘さが違います。さとうのあまさを100とすると、ブドウ糖は約70,果糖は約170となりそれぞれが半分ずつで砂糖の甘さになります。果糖が多いほど甘さが増すことになります。
どうしてホットコーヒーにガムシロップを入れないの?
ブラックがお好きな方もおられますがホットコーヒーにはよく砂糖を入れます。そしてアイスコーヒーにはガムシロップを入れます。では、どうしてホットコーヒーにガムシロップを入れないのでしょうか?
ところでスイカや桃は常温で食べるよりも冷やして食べる方がおいしいですよね。それは果物には果糖が多いからです。果糖は約40℃で砂糖と同じ甘さですが、それより低いとさらに甘く感じます。しかし温度が高いと砂糖の60%の甘さになってしまいます。
ガムシロップには果糖が多い「高果糖液糖」なのでアイスコーヒーに入れると甘味が増しホットコーヒーに入れると甘味が落ちるというわけです。
いけだ歯科
歯科 小児歯科(子供)歯科健診
豊中市蛍池東町2-3-2 1階
06-6852-1010
ikeda-dental-office.com