硝酸カリウムで治療を施した象牙質知覚過敏症
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2014.12.10 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

現在7人に1人は「知覚過敏」と言われるぐらい頻度の高い疾患になりました。2,3日で治まることもあれば重度になると息をするだけでも痛いなど厄介な疾患です。一つの対策として「シュミテクト」などに含まれる硝酸カリウムの効果についての研究を紹介します。

Dentinal Hypersensitivity Treated With Potassium Nitrate

硝酸カリウムで治療を施した象牙質知覚過敏症

硝酸カリウムは、1960年代後半にMilton Hodosh博士によって象牙質知覚過敏症の治療として初めて研究されました。現在それは、知覚過敏のための12以上の異なる歯磨剤の中から見つかりました。硝酸カリウムは象牙細管を封鎖するのではなく局所麻酔と同じような効果による働きをします。細胞外のカリウムイオンの濃度の上昇は、歯髄への顕著な透過を妨げることで神経線維膜組織の脱分極を起こす。
シナプスの関係は、象牙質内の象牙芽細胞と歯髄内の神経との間はまだ立証されていないが、神経線維は歯髄の近くの象牙細管の中へ広がり、歯髄からセメント質に向かって細管を通じて象牙質内流動体が通過します。象牙質知覚過敏症の流体力学説は、刺激がこの流動体の動きを経て歯髄に伝わることを仮定しています。
象牙細管は1平方ミリメートルあたり30000本あり、歯の流動体の22%が含まれています。セメント質が細管を封鎖しているが、セメントエナメル境では柔らかく薄く簡単に剥がれやすく細管が開いたままになっている。セメント質の保護がないと流動体の流れは増加し1日で10倍象牙細管内が満たされる。乾燥した吸収性紙を知覚過敏の歯根表面に置いたとき流動体は外に向かって引き出され痛みを感じる。その代わりに湿った紙を置くと痛みを感じない。象牙細管を封鎖する効果は象牙細管内の流動体の正常な流れの状態であるという疑問がまだ気がかりである。
歯磨剤に加えて、覆髄材料とフッ素ジェルも硝酸カリウムに含まれています。Hodosh博士によると、硝酸カリウムとフッ素を両方含んだジェルをつけたトレーは歯根の知覚過敏を除去するために口腔衛生の予約のスタートにうまく使われている。この商品はすぐに市場に出回り医院でも家庭でも使用されるであろう。

臨床的意義

硝酸カリウムは局所麻酔のように働く。象牙細管は1平方ミリメートルあたり30000本ある。

参考文献 Hodosh,M.,Hodosh,S.,Hodosh,A.: About Dentinal Hypersensitivity.Compendium of Continuing Education in Dentistry 15:658,1994

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