鼻は加湿器・加温器②
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2025.01.29 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

では、マスクは風邪の予防にどの程度効果があるのでしょうか?
マスクの網目をトンネルの大きさとしたら、インフルエンザのウイルスはどのくらいの大きさになるでしょうか?トンネルとアリほどに大きな差があれば、風邪の予防に効果がないことになってしまいます。ウイルスは、ホコリにくっつき空中を漂うのでマスクを通過することはできません。また、鼻腔や咽頭を緩め加湿する効果があるのでウイルスの侵入を約30%減らすことができます。また、風邪のウイルスを周囲にまき散らさない効果もあります。
インフルエンザのウイルスは、線毛細胞に進入して増殖します。そうすると、線毛が抜け落ちてしまいます。粘膜は「ハゲ山」のような状態になってしまいます。これでは、次に来る細菌を除去する能力が低下する。だから、ウイルス感染した後では、細菌に感染し肺炎に移行しやすいのです。
これまでウイルスに抗生物質が効かないのに、どうしてインフルエンザで抗生物質を処方されるのか疑問に思ったことはありませんか?
細菌感染の予防のために投薬されていたのです。
ウイルスと細菌では大きさが違うということは周知の事実ですがそれ以外でどこが違うのでしょうか?
細菌は原核細胞であり、単一で増殖することができます。ところが、ウイルスは生きている細胞に寄生し増殖する。抗生物質はウイルスに感染している細胞と非感染の細胞を識別することができません。だから、ウイルスが侵入する前に予防するしかないのです。インフルエンザはワクチンで予防するわけです。ワクチンはあらかじめ免疫を作ることで予防します。しかしそれを作るのに時間がかかるので、事前に注射しなければならないのです。肺炎は、現在でも日本人の死因の第4位(平成12年)で、このうちの92%が65歳以上ですから高齢者にとって怖い病気です。高齢(85歳以上)で亡くなった方の遺体を解剖すると、死因がほかの病気であっても45%に肺炎の所見が見られます。
肺炎といえば、誤嚥性肺炎が有名ですが、近代内科学の祖といわれているオスラーは、100年前から誤嚥性肺炎が高齢者に多いことを指摘していました。
最近の知見によると
①口腔の乾燥
②DMF歯数5歯以上
③口腔ケア不足
④経管栄養
の4つの要素が重なると80%以上が誤嚥性肺炎になるとされています。
ちなみに、咳1回当たり2~4Kcakのエネルギーを使う。咳1回を4Kcakと仮定すると咳4回で100段の階段を登るエネルギーに相当します。

いけだ歯科
歯科 小児歯科(子供)歯科健診
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