鼻は加湿器・加温器③
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2025.02.24 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

あなたの風邪は喉から?鼻から?

風邪の症状は上から下へと進行します。ということは鼻の方が先なのでしょうか?
肺をお城の本丸に例えると、鼻腔は外堀、咽頭や気管支は内堀の役目を果たしています。つまり肺は二重の堀によって、ウイルスや細菌軍から守られています。空気中に浮遊しているウイルスは活性化していません。しかし、一度粘膜に進入すると1個のウイルスは1時間後に100個、24時間後に100万個と爆発的に増殖します。それを鼻腔の水分が防ぐわけです。鼻水やくしゃみだけの場合、ウイルス軍はまだ外堀を攻めている状態です。鼻水は細菌やウイルスそれに白血球の死骸を流しだしているのです。ウイルス軍が大軍隊になると、次に内堀に進出するわけです。喉がヒリヒリしてきたら内堀で、戦いが始まっています。ここを、突破されたら本丸まで脅かされるということです。
つまり口呼吸は、最初から外堀を埋められた状態です。直接、ウイルス軍が内堀まで侵入するというわけです。そこで咳や熱が出て肺炎になってしまいます。

口呼吸性歯肉炎

一般的に口呼吸はどのように起こるのでしょうか?
いろいろな原因があるのですが最近はアレルギー性鼻炎が多いとも言われます。だから鼻呼吸ができないのです。またそれが治っても口呼吸の習慣がついてしまっています。鼻呼吸でもできる習慣性の口呼吸になってしまうパターンです。保育園年長児の保護者へのアンケートでは、園児の約4人に1人が口呼吸をしているとのことです。永久前歯が萌出すると口呼吸性の歯肉炎が増加することが懸念されます。歯肉炎に関しましては、歯垢に起因する不潔性歯肉炎と口呼吸による歯肉炎の鑑別診断をしなくてはなりません。不潔性歯肉炎はブラッシングによって治りますが口呼吸性の歯肉炎は治りません。
口呼吸の子供たちは、
①口がいつも開いていて、しまりがない。
②上唇がめくれ、富士山型をしている。
③下口唇が厚い。
④タラコ唇をしている。
⑤口唇や口が乾燥しているなどの特徴があります。
永久歯列では、歯が出ているように見えます。また一般的に口を閉じている子供の方が、聡明に見えるといわれています。
口呼吸では、外気が直接入るため、口腔内は乾燥します。ところで、口呼吸性の歯肉炎は、どうして歯肉が硬く増殖するのでしょうか?粘膜は過度な湿気が必要です。粘膜は乾燥に弱いので、防御反応として硬くなります。足の裏が刺激によって肥厚しやすくなるのと同じことです。口呼吸性の歯肉炎は、乾燥するから自浄作用も低下するので染め出し液を利用して磨いても、二度染めをしてもまだ多量の歯垢が付着しています。食後すぐにお皿を洗うと簡単に汚れは落ちるのに一晩放置すると、次の日には汚れがこびりついて落ちないのと同じ原理になります。歯を磨いても表面にミクロの核が残り、次の歯垢が付着しやすいのです。そこで、PMTCが威力を発揮します。PMTCで細かい核を除去し、きれいな歯面を作ると、以後の歯垢の付き方が全然違うというわけです。

いけだ歯科
歯科 小児歯科(子供)歯科健診
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