鼻は加湿器・加温器④最終回
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2025.03.23 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

口呼吸と閉塞型睡眠時無呼吸症候群

口呼吸の問題点として、最近は免疫異常の原因にもなるといわれていますし、閉塞型睡眠症候群の原因にも挙げられています。岡山県で新幹線がオーバーランした原因は、運転手の閉塞型睡眠時無呼吸症候群による居眠り運転だと騒がれていたことがあります。睡眠時無呼吸症候群は「一晩7時間の睡眠中に10秒以上の呼吸停止(無呼吸)が30回以上、または睡眠中、1時間当たりの無呼吸の回数が5回以上」と定義されています。どうして口呼吸が、閉塞型睡眠時無呼吸症候群につながるのでしょうか?口を開けて眠ると睡眠が浅くなり、脳が十分に休息できなくなります。だから、朝から疲れた顔をしていたり、仕事に身が入らない。また、高血圧・心筋梗塞・糖尿病の原因となります。
どうして口を開けると睡眠が浅くなるのでしょうか?
口呼吸をしている脳性マヒ児に対して口唇を介助し口を閉じて鼻呼吸にさせて、パルスオキシメーターを利用し、指の爪で血中酸素飽和度を測定しました。血中酸素飽和濃度とは、血液中のヘモグロビン全体の何%が酸素を運搬しているかを示します。例えば98%だったら、全ヘモグロビンの98%だったら、全ヘモグロビンの98%が酸素を運んでいます。正常値は97%以上です。さて、口呼吸時と鼻呼吸時のそれぞれの血中酸素濃度は何%でしょうか?
口呼吸時の血中酸素濃度は、88%だった。ところが口唇を閉じ、鼻呼吸をさせると94%に上昇しました。そして口唇介助を中止し、口呼吸になると元の値に戻ってしまうのです。血中酸素飽和濃度について具体的に説明します。
例えば、山に登ると酸素が少なくなり、血中酸素飽和濃度が低下し高山病につながります。海抜0mの平地(760mmHg)で97%だとすると、1500mの山(気圧630mmHg)で92%、4600mの山で86%になります。富士山が3776mですから約88%になります。この患児は、口呼吸時の酸素濃度は、富士山の山頂にいるときと同程度になります。それが、口を閉じ鼻呼吸にさせると、1000mの山にいることになります。我々は海抜0mの酸素濃度の状態で住んでいるがこの患児はいつも富士山の山頂に住んでいることになります。
なぜ、このケースでは口呼吸の方が酸素飽和濃度が低くなったのでしょうか?
一般的に酸素が欲しいときに無意識に口を開けています。マラソンなどで長距離を走った後、息が上がります。
では、ここで実験してみましょう。口を開けたら、舌は口腔内のどこに位置していますか?すると一般的に、下顎歯列弓の内側にすっぽりと収まっています。それから舌尖は、下顎前歯に接しています。次に口を閉じてみよう。舌はどこにくるでしょうか?すると舌は上顎前歯の歯頚部付近になります。また舌の前方1/3は口蓋に接しています。舌の位置がおおきくかわるのがよくわかると思います。舌の容積が変わらないとすれば、口を開けた時、舌根部はどこに位置するでしょうか?舌根部の位置が後ろに位置するから、そのぶん気道が狭くなってしまいます。成人でも睡眠時に口唇の力が弱いと、口が開き舌根が沈下します。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、ひどいいびきが原因で太った人がかくと言われています。それは、太ると気道の周囲に脂肪がつくから、空気の通りが悪くなります。口呼吸の予防のためにも口唇閉鎖が重要なのです。
「筋肉は老化する。口唇も舌も筋肉の塊だから老化すると筋力が低下する。」と言われています。年齢とともに、舌や口輪筋の筋力が低下し睡眠時に口が開き口呼吸や舌根沈下が起こるというわけです。鼻呼吸に変わったおかげで熟睡でき抗利尿ホルモンが分泌され夜間の尿量が減少します。

いけだ歯科
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