緑茶に関する報告
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2014.04.02 一覧

緑茶の効能が世界中で評価されています。緑茶にはカテキン、ポリフェノール、テアニンなどが含まれており虫歯や歯周病に効果があるだけではなく、インフルエンザやうつ病にも効果が期待できると多くの研究が行われています。その中で、1題論文を紹介いたします。

Green Tea Decreases Acid Levels of Saliva and Plaque

緑茶にはカテキン族(フェノール化合物であるフラボノイド)の生理活性化合物が含まれています。カテキンには抗炎症作用、抗齲蝕作用、抗酸化作用、抗菌特性作用があります。
エジプトのカイロにあるEL-Azhar大学の研究者は5分間緑茶抽出物でうがいをして唾液とプラークのpHとミュータンス菌の数により緑茶の効果を評価しました。実験は歯科大学病院に来られた25人の患者(21~46歳の男性13人、女性12人)に行いました。被験者は正確に臨床実験を受けプラークと唾液のサンプルを採取しました。出血のスコアは前歯部と小臼歯部の歯間(計18箇所)に1本のノンワックスのフロスを通すことで計算しました。
今回の研究の工程

 

  • 10%蔗糖溶液で2分うがいをする
  • 7分後水でうがいすることでプラークと唾液のサンプルを採取する
  • 1時間後、5分間2%の緑茶でうがいをする
  • 20分後、2分間10%蔗糖溶液でうがいをする
  • 7分後プラークと唾液のサンプルを採取する

結果
最初の蔗糖溶液でのうがいの後はpH7から5以下に降下。
次の緑茶うがいの後はpHが7から6.5に降下。
ミュータンス菌の数は蔗糖溶液うがいの後は増加し緑茶うがいの後は減少した。
出血は緑茶うがいの後は減少した。

 

臨床的意義:緑茶抽出物は口腔内の細菌を減少させ中性pHを維持するために洗口液と歯磨材として使用することができる。

Awadalla,H.,Ragab,M.,Bassuoni,M.,Fayed,M.,Abbas,M.,A Pilot Study of the Role of Green Tea Use on Oral Health.int J Dent Hygiene 9:110-116,2011