あいうべ体操
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2014.03.19 一覧

それでは口呼吸に打ち勝つための具体的な方法をご紹介いたします。
口輪筋と舌筋を効率的に鍛え、かつ簡単にできるトレーニング、それが医師 今井一彰先生が考案された「あいうべ体操」なんです。

「あいうべ」は、あらゆる口の運動の基本となる日本語の母音、「あ」「い」「う」に、「べー」という舌の体操を組み合わせたもので、口輪筋や舌筋、咀嚼筋などを鍛える最も簡単なトレーニング法です。特別な道具もテクニックもいらないので、子供からお年寄りまで、すぐに実践できます。
それでは「あいうべ」のやり方を紹介しましょう。
次にあげる四つの動作を順番に繰り返してください。「あいうべ」はこの四つの動作を1セットとし、1日に30セットやると、だいたい3~4分になります。声を出したほうがやりやすいのなら出してもかまいませんが、最後の「べ」はいえないのと、口腔内が乾燥しやすくなるので、なるべく声はださないほうがよいでしょう。いずれにせよ、「体操」なので、普段しゃべる時より、口を大きく動かすことがポイントです。

あいうべの基本的なやり方
1  「あー」と口を大きく開く。
2  「いー」と口を大きく横に開く。
3  「うー」と口を強く前に突き出す。
4  「べー」と舌を突き出して下に伸ばす。

「あー」は口が楕円形に開くようにイメージし、のどの奥が見えるまで大きくあけましょう。
「いー」は前歯が見えて頬の筋肉が両耳のわきに寄るくらい、横にグッと開きます。きちんと開くと、首に筋肉の筋が浮き出るはずです。
「うー」は口をしっかり閉じるための体操です。口を一文字に結ぶだけでは、さほど大きな動きになりませんが唇を尖らせて前方に突き出すことで、口の周りの筋肉が収縮し、より広範囲の筋肉を鍛えることができます。
「べー」で舌を思い切り出すと、舌根(舌の付け根)が少し痛むかもしれません。しかし、やはり少し刺激を感じるくらいのところまでやったほうが効果的です。最初はあまり舌は大きく出ませんが、毎日続けるうちに、出せるようになるでしょう。
「あいうべ」は単純な動きの口の体操ですが、思った以上に口が疲れることに、きっと驚かれるはずです。翌日は、「顔の筋肉痛」を体験されるかもしれません。それだけ顔の筋肉を使っていなかった現れで、痛みはすぐに消えますが慣れるまでは、30セットを2~3回に分けて行ってみてください。
「あいうべ」をやるのに最もおすすめの時間帯は、入浴時です。お風呂場なら、口を開けても口の中が乾燥する心配がないうえに、自分一人だったら、何の心配もなく大口を開けられます。
一つ注意しておきたいのは、「あいうべ」を一日50セット、100セットとじっせんする場合です。トレーニングの回数を増やせば、それだけ効果は高まるものの、あまりにはりきって、無理をしすぎるのもよくありません。回数を増やす時も一度にやらず、1回20~30セットずつ、朝晩、朝昼晩と分けて行ってください。

いつの日か口呼吸に打ち勝って快適な毎日を過ごすことができれば幸いです。