柔らかめVS普通の歯ブラシ
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2014.06.26 一覧

こんにちは。豊中(蛍池)の歯医者さん
小児歯科(子供)、妊産婦歯科健診も受診可能な【いけだ歯科】です。

昨今、軟かめの歯ブラシが市場にも多く出回るようになりました。その背景には硬い歯ブラシは歯及び歯茎が摩耗してしまうからという理由があるからです。今回の研究ではやはり歯ブラシの硬さとさらには歯磨剤の併用によってより組織に摩耗が見られる結果となりました。

柔らかめVS普通の歯ブラシ

Soft vs. Medium Toothbrushes

ブラジルのサンタマリアにあるフランシスカン大学の研究者はプラーク除去と軟組織の摩耗に関して柔らかめと普通の歯ブラシの違いを知りたかった。計25人の大学生がこの研究に参加し歯肉炎はまったくありませんでした。基準として、プラークを蓄積させるために96時間すべての口腔衛生を控えるよう頼まれました。検知液を使ってすべての唇側面のプラークスコアが中切歯と親知らずを除いて測定されました。
実験のために学生には、普通の歯ブラシで口腔内の1/2を、柔らかい歯ブラシで残りの1/2を磨くようランダムに割り当てられました。この方法で、口腔内の左右両方共に柔らかい歯ブラシと普通の歯ブラシの両方で磨きました。下顎1/4はコルゲート トリンプル アクション歯磨剤で磨き、上顎1/4は歯磨剤なしで磨きました。上顎1/4を最初に磨き、ついで下顎1/4を磨きました。1/4ごとに30秒間磨きました。
普通と軟かめの歯ブラシの両方ともかなりの量のプラークを取り除きました。柔らかい歯ブラシでは歯磨剤の有無によるプラークの除去に違いはありませんでした。歯磨剤を使用した普通の歯ブラシでは歯磨剤を使用しない時よりもよりプラークを除去しました。両方の歯ブラシはともに隣接面よりも表面からよりプラークを除去しました。普通の歯ブラシは小臼歯において柔らかめの歯ブラシよりもよりプラークを除去しました。両方の歯ブラシは大臼歯と前歯部よりも小臼歯部でよりプラークを除去しました。
普通の歯ブラシは柔らかい歯ブラシよりもより歯頚部の摩耗を引き起こし歯磨剤を使った普通の歯ブラシは歯磨剤なしよりもより組織の摩耗を引き起こした。

臨床的意義

歯磨剤を使っても使わなくても柔らかい歯ブラシが推奨されます。

参考文献 Zanatta, F., Bergoli, A., Werle, S., Antoniazzi, R.: Biofilm Removal and Gingival Abrasion with Medium and Soft Toothbrushes. Oral Health Prev Dent 9: 177-183, 2011.

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