舌の突出による問題
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2014.10.01 一覧

正常な嚥下では、舌は歯に触れることなく口蓋(上顎の天井)に押し付けられ、歯どうしは瞬間的に接触するんです。舌の位置が飛び出したり、歯を押すような動きをしてしまうと顔貌や骨格や歯並びに影響します。

Tongue Thrusting

舌の突出

正常な嚥下では、舌は歯に触れることなく口蓋(上顎の天井)に押し付けられ、歯どうしは瞬間的に接触するが口腔周囲筋は活動しない。舌を前に出すことで舌は上顎前歯と接触し口腔周囲筋は収縮します。舌の突出は2~4歳までに完成した嚥下を持った幼児において顕著な嚥下パターンである。

インドのムンバイにある歯科大学とネルー病院の研究者は9~14歳の864人の子供たちを検査して46人の子供たちに舌の突出が見つかりました。親権者の同意に基づき舌を突出した21人と舌を突出しなかった21人を選択しました。子供たちは上下の歯の型取り、側方セファロ写真などの徹底した臨床検査が行われた。

舌を突出した子供たちの多くは唇の不完全閉鎖が見られました(86%対14%)。この数値は舌が回らないのと同じでした。口呼吸は舌突出者の38%に見られ、対照群では見られなかった。オトガイ筋の過緊張は舌突出者の24%に見られ、対照群では見られなかった。舌突出を持った子供たちで上唇が分厚く鼻唇角度が急であることが見られた。

開咬が舌突出者の半分に見つかり対照群では見つからなかった。舌突出のない子供たちのほとんどはオーバージェット(咬み合せの深さ)が1~2mmであった。舌突出を持った子供たちの上顎前歯の角度は増加していた。グループ間で骨格の違いは観察されなかった。

臨床的意義

子供たちの舌突出の兆候をチェックしましょう

参考文献 Dixit, U., Shetty, M.: Comparison of Soft-Tissue, Dental, and Skeletal Characteristics in Children with and without Tongue Thrusting Habit. Contemp Clin Dent 2013;4:2-6, 2013.

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