口呼吸は悪い姿勢と関係し呼吸筋の筋力を低下させる
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2014.07.28 一覧

口呼吸症候群には、姿勢の悪化、頭の位置異常、さらには呼吸に関係する筋力の低下まで引き起こします。今回は呼吸筋との関係を調べた論文を1題紹介します。

Mouth Breathing Linked to Poor Posture and Reduced Respiratory Muscle Strength

口呼吸は悪い姿勢と関係し呼吸筋の筋力を低下させる

口呼吸症候群は機能、構造、姿勢、生体力学、咬合、行動問題など様々な特徴がある。体の姿勢は首と頭の位置が前方へ移動することで必然的に口呼吸に適応します。姿勢の変化は筋肉の不均衡特に、腹部領域と横隔膜にリンクした領域で生じています。中心となる筋肉の力が失われる。口呼吸は、呼吸ごとの深さを制御して横隔膜には関与しないが胸部上方で呼吸を保つ神経に影響を与えます。これは胸部の拡大と肺内の肺胞に届く空気の量を削減します。横隔膜を使ったゆっくり深い腹式呼吸を中心とする鼻呼吸と比べて、口呼吸は肩と胸の上部の動きであることは明らかです。

ブラジルのカンピナス州立大学の研究者は、8歳~11歳の子供たちのグループで、運動耐性、呼吸筋力と体姿勢を測定しました。テストグループは45人の口呼吸の子供たちで対照群は62人の鼻呼吸の子供たちで構成されています。子供たちは鼻の異常を検査され姿勢を評価されました。6分間の歩行運動の間呼吸圧が評価されました。

頭の位置の異常は、口呼吸の80%で鼻呼吸の48%で明らかとなった。呼吸筋の強さ、呼気と吸気の測定は一般的に口呼吸でより低かった。口呼吸の子供たちは鼻呼吸の子供たちと比べて頚椎の姿勢異常と呼吸筋力の減少に発達する。

臨床的意義

幼い患者のために、問題を収集し長期間に及ぶ変形を予防するために口呼吸のサインを探さなければいけない。

Okuro, R., Morcillo, A., Sakano. E., Schivinski, D., Ribeiro, M., Ribeiro, J.: Exercise Capacity, Respiratory Mechanics and Posture in Mouth Breathers. Braz J Otorhinolaryngol 77(5):656-662, 2011.